西遊記百科
🔍

第24回 万寿山の大仙、故友を留む——五庄観の行者、人参を窃む

師弟が万寿山五庄観に立ち寄ると、地仙の祖・鎮元子の不在中に二人の童子が人参果を振る舞う。三蔵は子供のような姿の果物を食べず、悟空が三個こっそり盗んで三兄弟で食べる。童子に責められた悟空は怒りに任せて霊木を倒してしまう。

孫悟空 猪八戒 三蔵法師 沙悟浄 鎮元子 五庄観 万寿山 人参果

三師弟が林の中に縛られた八戒を助け出し、師弟四衆は大路に出て再び西へ歩んだ。しばらく進むと前方に一座の高山が聳えていた。山全体から瑞祥な雲気が漂い、霊気が漂っている。行者は「これは聖僧仙人の土地に違いない」と言い、師匠を安心させた。

この山の名を万寿山といい、山中に五庄観という道観があった。そこには鎮元子という仙人が住んでおり、号を「与世同君」という。この観には天地開闢以前から育った霊根があり、「草還丹」あるいは「人参果」と呼ばれた。三千年に一度花が咲き、三千年に一度実がなり、さらに三千年かけて熟す。一万年でたった三十個しかできない。一つ嗅ぐだけで三百六十年、一つ食べると四万七千年の寿命が保てるという。

鎮元大仙は元始天尊の招きで上清天の弥羅宮へ「混元道果」の講義を聴きに旅立っていた。観には清風と明月という二人の童子が留守番をしていた。

大仙は出発前に言い残した。「東土大唐から三蔵という取経の聖僧が通るだろう。彼は金蟬子の生まれ変わりで、昔の蘭盆会で茶を振る舞ってくれた旧友だ。人参果を二つ取って食べさせなさい」

二童子は不思議に思った。「孔子も言っています——道が異なれば謀れない。仏教の和尚と何の縁があるのですか」「あなたたちはわからないのだ。その和尚は如来の第二の弟子・金蟬子の転生で、五百年前にこちらの果を食べたことがある縁がある」

まもなく師弟四衆が観に到着した。大仙がいないと知ると三蔵はそれでも香を焚いて礼拝した。童子たちは師匠に礼をして黄金の皿に人参果二つを乗せて持ってきた。三蔵はその実を見て「生まれて三か月の赤ちゃんのような姿だ!食べられるものか!」と手を振って断った。

童子たちは仕方なく二人で食べた。隣の部屋でこの話を聞いていた八戒の口から涎が垂れそうになった。「師兄、あれを食べてみたいものだ。一つ取ってきてくれないか」

悟空は「じゃあ行ってくる」と裏の果樹園へ忍び込んだ。土地神に尋ねると「金の器で叩かないと落ちない。落としたら絹の布で受けないと木器に触れると枯れる。磁器の器で清水に溶かして食べる。土に落ちると地に潜ってしまう」と教えてくれた。悟空は金の棒の先端で一つ叩くと果は落ちたが、地に触れる前に布の胸元で受け取り、さらに二つ合わせて三つを盗んだ。

三兄弟は厨房で一個ずつ分けて食べた。八戒は大口でひと飲みにしてしまい「味が分からなかった!もう一個!」と言った。悟空が「一万年に三十個しかできない宝だぞ、知足というものを知れ」とたしなめると八戒は不満そうに唸った。

しばらくして清風と明月が果樹園を点検すると果が二十二個しかない。元は三十個、師父が二個、二人が二個食べて二十六個残っていたはず——四個足りない。「あの長嘴の和尚がまだ何か言っている」「人参果をもっと食べたいとか言っていた」二童子は廳へ飛んできて三蔵を面と向かって罵り始めた。

三蔵が弟子たちを呼んで問い質すと、悟空は「師匠、八戒が頼んだから俺が三個取って三人で食べた。どうするか」と正直に言った。二童子はますます罵倒を激しくした。悟空はその声に耐えかね「みんなに食べさせないようにしてやる」と人参果の樹園へ行き、一棒で木を根本から倒してしまった。葉が散り、実が落ち、根が露出した。

二童子が発見して腰が抜けるほど驚いた。すぐに師匠たちを哄して夕食の最中に錠前をかけて閉じ込めてしまった。悟空は錠前に指を向けて解錠の法を使い、深夜に一行を連れ出した。さらに四本の柳の木を師弟四衆に変じておいて、夜通し歩き続けた。

翌朝、鎮元大仙が帰ってきて変わり果てた人参樹を見て、二童子から一部始終を聞いた。「孫行者か。あの天宮を乱した猿の神通を私は知っている。しかし逃げても無駄だ」と祥雲に乗って追いかけ、東の方向に唐僧の一行を発見した。