西遊記百科
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西遊釈厄伝

別名:
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1997年に台湾の鈊象電子がリリースしたアーケード用ベルトスクロールアクションで、『三国戦記』と共に中華圏のゲームセンター黄金時代を象徴する二大巨頭として知られている。

『西遊釈厄伝』(Oriental Legend)は、台湾の鈊象電子(IGS)が1997年にリリースしたアーケードの横スクロール・ベルトアクションゲームだ。同社の『三国戦記』と並び、1990年代後半の華語圏におけるアーケード黄金時代を象徴する二大傑作として知られている。ゲームの骨組みは三蔵法師が西へと向かう八十一難をベースにしており、操作キャラクターとして孫悟空、猪八戒、沙悟浄、白龍馬、そしてオリジナル女性キャラクターの「龍女」の五人が用意されている。それぞれが金・木・水・火・土の五行属性に対応しており、その相性によって攻撃力や防御力が変動する仕組みだ。システム面では、業界に先駆けて「五行合体大招」を導入した。これは複数のプレイヤーが特定のボタン操作を行うことで画面全体を覆う奥義を繰り出すというもので、ゲームセンターという場所ならではの即時的な社交体験を重視したものだった。ステージは盤糸洞、平頂山、火焔山、車遅国、女児国など、原典にある八つの古典的な関門を網羅しているが、難易度は極めて高く、コイン一枚でクリアまで辿り着ける者はごくわずかだった。その後、『西遊釈厄伝 Super』(1998年)や、キャラクターを11人に増やし変身システムを追加した『西遊釈厄伝 群魔乱舞』(2004年)、そして2008年の続編へと派生していった。2024年には「IGSクラシックアーケードコレクション」としてNintendo Switchに登場している。本作は、中華圏のゲームセンターで最も広く普及した西遊記テーマの作品であるだけでなく、その突き抜けた難易度、コンボの奥深さ、そして文化的な記号性によって、中国本土の「アーケード世代」にとっての集団的記憶に刻まれた精神的なシンボルとなっている。

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