美猴王(楊志成絵本)
別名:
Monkey King Ed Young's Monkey King - Monkey King - Ed Young's Monkey King - Monkey King - Ed Young's Monkey King
ケディック賞受賞作家である楊志成が、コラージュという手法を用いて美猴王の若き日の冒険を描き出した2001年の絵本。
『Monkey King』は、華系アメリカ人の絵本作家、ヤン・ジーチェン(エド・ヤング)が2001年2月にHarperCollinsから出版した絵本だ。アメリカの少年読者をターゲットに、『西遊記』の冒頭に登場する孫悟空の物語を、色彩豊かな一冊の絵本へと凝縮させている。天津に生まれたヤン・ジーチェンは、幼い頃から美猴王の伝説に親しんできた。彼は『狼婆婆』や『一只小老鼠和它的七颗果子』という作品で、カルデコット賞の金賞と銀賞をそれぞれ受賞している。本書でも、彼の代名詞ともいえるコラージュ技法が駆使されている。ちぎり紙、織物、彩墨、そして水彩を幾層にも重ね合わせ、さらに特別に設計された二枚の折りたたみページを組み合わせることで、石猿の誕生から方寸山での修行、龍宮での如意金箍棒の入手、そして大鬧天宮に至るまでのハイライトを、淀みない流れで描き出している。文章は簡潔で生き生きとしており、まるで暖炉のそばで子供たちに語りかける口承伝説のような趣がある。英語圏の小さな読者たちは、その視覚的な衝撃とともに、この「天宮で最も人気のあるいたずらっ子」と初めて出会い、そこから取経という壮大な叙事詩への入り口へと導かれることになる。